黒の日記

とにかくひどい

休日なのに部活、そしてS君

今日は休日なのに部活があった。そういえば昨日の記事で文芸部に所属していると書いたが僕は軽音楽同好会にも入っています。そして今日はそっちの方の練習でした。
ちなみにパートはドラムです。

軽音楽同好会は部員が50人以上おり、運動部の人数をも軽く超えるマンモスクラブですが、大会に出ていない、そもそも出る大会がないという理由で未だ部として認められてなく同好会というポジションに甘んじているなんとも不遇なクラブなんです。部員が50人もいるんだから認めてやってもいいだろうに。

僕は集合時間より30分の遅刻をして学校に到着しました。メンバーにそのことをなじられてから、来週のライブで演奏する曲と、新曲の練習をしました。ずっと練習をサボっていたせいかなかなか思うようにいかず、メンバーに申し訳ないなと思った。

練習が終わり祖母が学校に車で迎えにきてくれた。
帰りの車内で、祖母がいきなり「これ食べな」と板チョコをくれた。meijiのミルクチョコレートだった。僕はmeijiのチョコレートが大好きであった。喜んで包装を解き、銀紙を破るとチョコレートが姿を現した。
だが食べるのに逡巡した。
確かにこれはチョコレートには違いない。が、よく見るとなんだか板チョコの表層に埃がかぶったように全体的に白い膜的なものが出来上がっていてなんだか不味そうに見える。甘い美味しそうな匂いもするが変わり果てたチョコレートを見ると腐ったような匂いを孕んでるようにも思えてきて気分が悪くなってきた。不審に思い、祖母にいつこれを買ったかと尋ねると、覚えていない、といった。よくそんなものを人に差し出しせるなこの人は。
しかし貧乏症が発症したのか、「実は表面的なものだけで味には支障はないのではないか」と思いはじめた。いやしかし、いつ買われたかわかないようなチョコだぞ、お腹を壊すに決まってる。いやでも、それでもまだわからないじゃないか、逆に美味しいかもしれないぞ。どうすればいいんだ。

いたく懊悩した。

懊悩しているうちに家に着いてしまった。

まだたべられるか、いやダメだろう、でもでもいけるかも、しかしいつ買われたかわからないやつだぞ、ところがどっこい美味しいかもしれない、と悩みつつチョコ睨みながら家の階段を登ると、丁度S君が階段を降りてきた。S君は中学時代の友達で今でもたまに遊ぶ仲である。どうやら遊びに来たようで、インターホンを押したが返事がなくて帰ろうとしたところで鉢合わせしたようだった。

本当にちょうどいいと思い、手に持っていたチョコをS君に食べさせた。彼は嬉しそうにチョコを頬張っていた。