黒の日記

とにかくひどい

おめおめ

 今日もおめおめと出勤してしまった。

 普通に出勤してはいるが本当は外に出てはいけない状態だった。

 実際のところ、まだ風邪は治ってないのだ。医者は「全くの健康体」と最終診断を下したが、そんなわけがなかった。体は変わらず怠かったし、頭はいつにも増して悪いし、顔はより一層ブサイクになった。こんな可哀想な状態の患者を、健康と言ったあの医者は頭がきっとおかしいに違いないと思った。

 体調が完全に治っていたなら、顔面はおそらく福山雅治福士蒼汰によく似るはずだった。少なくとも、今みたいなイシツブテに酷似した形状ではないはずだった。

 IQだって本当は200近くあるはずなのに、今はお猿さんと同じくらいしかない。ちょっとしたことをミスするし、同じことを繰り返す、バナナをもらうと喜ぶし完全にお猿さんだった。

 風邪をひいたせいで全てうまくいかない。怠いのは風邪のせいだし、顔が崩れているのは間違いなく風邪のせいだし、頭が悪いのも紛うことなき風邪のせいだった。簡単な仕事をミスるのも完全に風邪のせいだし、給料が少ないのも貯蓄がたまらないのも友達がいないのも絶対に風邪のせい。

 風邪さえ治れば全てうまくいくのにと思った。

 はやくまともな医者のところで治療してもらって健康になりたいと思った