黒の日記

とにかくひどい

7月1日

 日曜日でした。日曜日なのにもかかわらずなにも有意義なことはしなかった。それどころか、日曜日を思う存分悪用してやった。ほとんどの時間を布団で過ごし、朝ごはんと昼ごはんはカップラーメンで済まし、残り汁にご飯を入れて平らげたりした。間食にはピノを1人で6個も食べる贅沢をした。さけるチーズをさかないでそのまま食べたりもした。

 あと今日は30度の猛暑日らしかった。僕の部屋にはエアコンがなかったため朝、目覚めた時に熱気は半端なかった。服がビチョビチョに濡れていた。このまま寝ていると流石に死の危険を感じたので急いで空調が効いてる茶の間に布団ごと避難した。茶の間には冷蔵庫もお菓子もジュースも漫画もすべてあり、とても快適だった。しかし部屋の真ん中を布団で陣取ってゴロゴロしてる僕はたいそう家族からうっとおしがられた。

 こんなにテクニカルに日曜日を悪用しているのは僕くらいのものだろうと思った。

 気がつくと夕方だった。

 窓の外を見るとまだ日は明るく、子供達の遊ぶ声が響いていた。セミの鳴き声はまだ聞こえなかった。飲み干したコップの中の氷がとけてカランと音をたてる。喉が異様に乾くのを感じた。麦茶を並々カップに注ぎ、一気に飲み干した。思わず「ぷはぁ」と声が出た。なんだか夏が来たと感じてしまい、ものすごく死にたくなった。気を紛らわすためにテレビをつけるとちびまるこちゃんがちょうど始まっていた。そこでもう日曜日が終わってしまうと気づき、無性に焦りだした。せめてもの抵抗で家中の時計を全部止めてみたが、ちびまる子ちゃんの放送は止まらなかったし、外からは子供の笑い声は絶えなかった。

 こんなんでいいのかと思い悩んだ。